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わだ内科整形外科
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  • 2021.03.26

    覚悟してお読み下さい。。

    こんにちは!!️診療放射線技師の落合ですびっくりマーク️私が現在暮らしている奈良の斑鳩の里では昨日の朝からホトトギス🦅が鳴き出し、モモの花も咲きました。
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    それはさておき、オープン戦の阪神の勢いが止まりませんでした。オープン戦優勝、ホームランも17発で第一位、私の推しである背番号8の佐藤輝明選手はその内の6発、最終戦に欠場しましたが、もしも出場していたら栄光の背番号3のミスタージャイアンツ長嶋茂雄の新人最高記録の7発超えやオープン戦三冠王の可能性もありました(メジャーリーグの中では大好きなレッドソックスの背番号34だった元選手のオルティーズに練習試合では似てると思ったのですが、オープン戦のホームランを打った打席の映像を観ますと右脚を高くステップし、左脚に体重を残して、ややアッパースイング気味のバットと美しい虹️のようなアーチを描くボールの軌道は背番号1の世界のホームランキングの王貞治からホームラン王を奪った1975年の田淵幸一に瓜二つです)。阪神も佐藤選手もただただ、凄いの一言に尽きます。そして、3/26日(金)の開幕戦はもう一人の私の推しである背番号19の藤浪晋太郎投手️が投げます。昨日土曜日のオープン戦(関西ダービー、オリックス戦でした。パリーグではオリックスを応援している私としては複雑な気持ちになります。開幕戦で登板予定の背番号18の山本由伸投手️️)でアクシデントがありましたが、大丈夫でしょうかはてなマーク開幕戦は特別なもの(ロバート・デニーロ主演の映画『ザ・ファン』にはその辺の事情がリアルに描かれております)、その試合を任されたということは、エースの証、あるいはゆくゆくはエースになってくれ!!️という強い願望のライトが照射された次期エース第一候補ということです。オープン戦での投球を観ましたが、その表情が、目が大阪桐蔭時代と同じ獲物を狙っている猛禽類のようなギラギラしたものに戻っており、そしてその投球フォームは全盛期の背番号28の江夏豊のような機械仕掛けのからくり人形を連想させるダイナミックではあるのですが、非常に規則正しいものと進化していました。エンゼルスの大谷翔平の同僚に背番号27のメジャーリーグ最高の二番打者と謳われるマイク・トラウトという選手がいるのですが、一分間100スイングという彼の動画を見ると驚くべきことに高低差は多少ありますがすべて同じスイングです。いつも同じように投げて打つことがベースボールの真髄のようなのですが藤浪投手はそれが出来ている。️優勝に向かっての期待材料満載デス!!️甲子園開催の日曜日の試合はチケットが手に入る限りは行きたいなァと思っており、今からとても楽しみです。こんな気持ちになるのは何年振り、いや何十年振りでしょうか!?
     落語でいうところの枕が長くなってしまいました。今回第二話は野球の話ではなく、読書の話をするつもりです。芥川賞の『推し、燃ゆ』をただいま読んでおります。作者の宇佐見りんは生きることと書くことは自分にとって等価である、という意味のことをNHKの朝の番組のインタビューで答えていましたが、まだ冒頭の部分だけしか読めていないのですが、一文、一文に魂が宿っているという印象です。間違いなく、本物だ️と思います。かつて、平野啓一郎の『日蝕』や朝吹真理子の『きことわ』(正確にはドゥマゴ文学賞の『流跡』)を読んだときのような衝撃が第一文、《推しが燃えた》を見たときビビッときました。本物の小説家はまず文章が並のそれと全然異なります。この作品を読了後に感想文を書こうと決めていたのですが、残念ながらまだ読めておりません表情がっかりよって仕方がないので今回は私が一番大好きな小説家のドストエフスキー表情怒り(高校時代に傾倒したフランス実存主義文学のサルトルやカミュ、あるいはいわゆる戦後文学の代表的作家である大江健三郎、安部公房もリストに挙げたのですが恥ずかしながら細部を殆んど忘れてしまっております。それに比べてドストエフスキーは現在も読んでおり、もう何回も読んでいるので細部も自然と暗記してしまいました。ドストエフスキーのことならなんだって書けます!!️)を取り上げます。1995年にロックバンドのイーグルスが甲子園球場でコンサートを開催した際(私は地元にある信貴山の駐車場で奈良盆地の夜景を見ながらFM802の実況中継を聴いていました)いきなり代表曲の『ホテルカリフォルニア』から始めたような展開ですが、これはこれで面白いものにしていきますねびっくりマーク
     『罪と罰』、『カラマーゾフの兄弟』、『悪霊』、『白痴』といった作品について順番に考察していきたい、と考えております。もっとも、お薦めというわけではありません。と言いますのも、第一にどれも無茶苦茶長いデス。まともに読むと会話が多いですし、文章にリズムがあるのですんなり読めます。ハードカバー版ではウエートトレーニングが出来ます。文庫版も重しにちょうどいいデス。第二に異常な世界デス。普通に考えればあってはならないことばかりです。恋愛は殆んどが三角関係、どの場面も緊迫した極限状況で息つく暇もありません。ゆったりした読書の愉しみといったものはそこにはありません。映画化もされたようですが、生々しい事件ばかり起こるので映像化するよりもドストエフスキーの世界を幅広く知ってもらう為には、いっそのこと文楽という人形劇(幼少期にNHKで放映されていた『南総里見八犬伝』に大変感銘を受けました。1991年に放送された『果てしない物語』、『MOMO』のミヒャエル・エンデがプレゼンターをしていたアインシュタイン・ロマンのヘブライ大学での文楽人形も良かったです)で『曽根崎心中』のように、しかも現代語の浄瑠璃(三味線ではなくエレキギターギターでやってみても面白いかもしれません)という形式でやってみればよいのではないか(ドストエフスキーと文楽との間には非常に強い親和力が働いていると考えております)と常日頃私は考えております。あるいは最近YouTube で神田伯山の『畦倉重四郎』という連続殺人犯の講談を視聴して感激したのですが、講談でも面白いかもしれません。というわけでお薦めではありませんがあるひとつの読書例として何か参考にしていただける点があったとしたならば、これ幸いデス!!
     読者の皆さまは何か人生の壁に直面した際に必ず読むというような本(勿論、映画デモ音楽デモ絵画デモ構いませんが)がありますかはてなマークいわゆるバイブルというやつですね。私にとって、それが『罪と罰』(これまでに7回読んできました。今8回目を『推し、燃ゆ』と同時進行中ですびっくりマーク️)です。この読書体験と現実に直面している危機的状況が化合されて、私は一度精神世界において奈落の底に堕ちます(現実も!?️)。読書をしながら、現実世界では踠き苦しんで、これまでのところはなんとか復活してきました。死と再生の物語、それが『罪と罰』です。主人公は少数の選ばれた者の為に残りの多数は犠牲になった方が社会は進歩、発展するという功利主義的思想を抱き、それを雑誌に論文として発表し、周囲からは天才として一目置かれている法学部の学生(経済的理由により中退してしまいます。もっとも、アルバイトしようと思えば出来ました)、ラスコーリニコフです。彼はこの思想(というか空想)を実践しようと企てます。奪った金で出世して社会的地位を得て慈善事業の類いを行なおうと漠然と大雑把に計画します。実行前に何度もびびってしまい、一旦は中止します。そして、7時の鐘が鳴るとそれが合図だったかのように何処からともなく、もう7時だぞ、何をやっているんだ️(ラスコーリニコフは金貸しの老婆が7時に一人になることを市場で偶然耳にした会話から知っていた)という誰とも解らぬ声が彼を急かします。ラスコーリニコフは考えます、もう一刻の猶予も無い。先程講談の話をしましたが、講談はこれからどうなるか️というところで終わり、次回へと引き続きますが、本稿も長くなったので続きは次回にしましょう。
     最後に、もう一枚の写真は私の家の洋間に飾ってある2008年の国立国際美術館で催されたモディリアーニ展で購入した妻のジャンヌ・エビュテルヌを描いた絵🖼(大きい方)とモディリアーニを高く評価して支援してくれた画商を描いた絵🖼(小さい方)の模写です。私が大好きなモディリアーニの絵は人物画ばかりで瞳が無いものが殆んどです。
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    『罪と罰』にはラスコーリニコフの恋人にソーニャという女性が登場しますが彼女の人生はあまりにも悲しくて、苦しくて、その挙句にもう流す涙🥲すら枯れてしまい、何にも感じないような瞳の無いような目をしているのではあるまいかはてなマークとよく想像します(アニメ『コブラ』のレディも瞳がありませんが彼女もまた悲しい表情大泣き過去を背負っているのかもしれません。因みに主人公コブラの顔はジャン=ポール・ベルモンドから、性格はサルトル文学の主人公達から、ポリシーはヘミングウェイ文学から調達したのだと言われています)。ソーニャはきっとこのジャンヌを描いた絵🖼のような目の少女で帽子の代わりに緑色のストール🧣を頭巾のように頭に掛けている点だけが絵🖼と異なるのではあるまいかはてなマークと思いながら毎日この絵🖼を見ています。彼女のことやライバル的存在の予審判事のポリフィーリイ(『刑事コロンボ』のモデルだと言われています)や親友のラズーミヒン、絶世の美女の妹のドゥーニャ、ソーニャの父マルメラードフ、そして悪魔悪魔のような謎の男スヴィドリガイロフの話はまた次回にしましょうびっくりマーク️クロード・ルルーシュ監督の作品に『男と女』というパリや海辺の街ドーヴィルを舞台とした美しい映像が散りばめられた(特にアヌーク・エーメが美しい。今でもあれ程美しい女優はいないのではないでしょうかはてなマーク)映画がありましたが、『罪と罰』はペテルブルクを舞台としたドストエフスキー版『男と女』ともいえます。フランス🇫🇷風の洒落た大人の恋愛、ロマンチックな物語(フランシス・レイの音楽も良かった。シャバダバダ、シャバダバダ️)ではなく、ロシア🇷🇺風の残酷な子供(二人が部屋の中でお互いそれぞれの事情から絶望して、難破船から小島にたどり着いたかのような様子でしょんぼり並んでベットに腰掛けているシーンがあるのですがそれを評してかの小林秀雄は《子供のように》という言葉を付け加えても作者はよかったのだと書いています)の恋愛、お互い相手の存在が無ければ、もう明日から生きることが不可能になるような実存的恋愛、限界状況(カール・ヤスパース)の物語です。
    ああ、️またもや長文になりすぎると、️同僚から叱られるので今日はこの辺で失礼致します。

    診療放射線技師     落合 章文

    (カテゴリ:外来

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